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京都で焼かれる瓦は「京瓦」と呼ばれていました。
京都伏見区深草で採れた土で焼かれた瓦は、肌の細かい順に、本ウス・ミガキ・水ナデ・並とランクがあったそうです。
しかし現在は、美しい肌合いと光沢が特徴の"ミガキ"しか製造できないと言われています。
そんな"ミガキ"で出来た「いぶし瓦」の肌質は独特な色・質感を持っています。
使えば使うほど、時が経てば経つほど味わい深く、その時代により放つ色合いも異なります。
ところで、京都の街中を歩いていると、屋根にちょこんと据えられている「鐘馗さん」を見つけることがあります。
「鬼より強い鐘馗さん」が京都の屋根に載るようになったのは、鬼瓦を見た薬屋の女房が寝込み、
鬼を退治する願いをこめて、鬼瓦の一部として作って載せたのが始まりだそうです。
京都市内では今もたくさんの「鐘馗さん」を見つけることが出来るようです。
京都の社寺や町屋のたたずまいを目にしたとき、
瓦屋根の美しさに惹かれる方が多いのではないだろうか。瓦が日本に伝来したのは飛鳥時代。
長い間瓦は貴重なものとして寺院や城郭など、限られた場所にしか使われていなかった。
かつては東山・智積院(ちしゃくいん)の辺りから採れる粘土を用い、焼く前に磨かれることで、
独特の光沢を誇ったのが京瓦。主として寺院の本葺きの屋根に用いられてきたが、江戸時代、本葺きの簡略化した桟瓦葺きが考案されたことで、
民家にも普及。草葺き、板葺きの屋根に瓦葺きが取って代わり、京都は全国的な瓦の産地としても名をあげることになった。
重厚で、かつ優美な印象を与える京瓦は、品質・色・つやの点で高級品とされてきた。



